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多文化共生まちづくり懇談会
将来に夢と希望が持てる魅力ある「まち」に
外国につながる子が多い「いちょう団地」


 「外国につながる中学生は、思春期でもあり、いろいろな悩みや思いを抱えているが、親にうまく伝えられないでいる。母語でうまく伝えられないだけでなく、親の方も日本語の理解が今一である。特に進路相談については、学校以外にも相談窓口がほしい。」「外国につながる子の中からキーパーソンになる子が育ってほしい。それには、小さいころから、地域の中で顔見知りになり、いろいろな場面を経験してもらう必要がある。」「スポーツや趣味など集団を通して活躍する場所を提供したい。」
インタビューで
インタビューに答える若者たち
などが、各グループから発表されていた。
 
  こどもが、「将来に夢や希望が持てる魅力ある『まち』づくり」の推進に向け、7月12日(木)19時から、「いちょう多文化共生まちづくり懇談会」が、いちょう団地第2集会所で開催された。自治会、住民、保育園・小中学校・ボランティア団体などの関係者、約50名が参加していた。今回は、メンバー交代や、当地域のユニークな活動を視察に来た他地域からの参加もあったことから、当地域で日頃多文化に関する活動をしている状況を、保育園、小中学校、ボランティア、中国獅子舞の会などから紹介された。

 次に、同地区の外国につながる高校・大学生や保育園に勤務している若者、さらに彼らと活動をともにしたり、支援を行っている日本の若者の意見や現状報告がインタビュー形式で行われた。言葉の壁、親とのコミュニケーション、母語や家庭での居場所の問題が語られていた。
 その後、5グループに分れ、「今、自分たちにできること」 について意見交換、討議が行われた。

 この「いちょう団地」は、約2,200世帯の内、20%強が24カ国・地域の外国につながる世帯で、特にいちょう小学校生徒の57%が、北上飯田保育園の園児の約80%が、外国につながる子となっている。