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神奈川災害ボランティア・ネットワーク 主催
災害救援ボランティア・コーディネーター養成講座(初級編)
7月26日(土)、27日(日) 於:かながわ県民センター

 災害救援ボランティア・コーディネーター養成講座(初級編)が、神奈川災害ボランティア・ネットワーク(VN)の主催で、7月26日(土)、27日(日)の2日間に亘って開催され、泉区災害ボランティア連絡会から、石塚(区社協局長:26日AM のみ)、山片(当連絡会運営委員長)、金子、桂、江尻の5名が参加した。
 
【カリキュラム】
テーマ 講 師 要 点
 過去の地震体験からの
  メッセージ 
 神奈川災害VN
  代表 吉村恭二
震災時の現状とボランティアの働き、災害ボランティア・コーディネーターの必要性
 災害対応ゲーム
  「クロスロード」 
 あやせ災害VN カードゲームを通じ、災害時の対応を考え、多様な意見を共有する。
 様々な非常食の紹介
  と活用法
 海老名災害VN 災害時に役立つ様々な非常食の紹介とその活用法
 地域における顔の見える
  防災への取組み
 横浜災害ボランティア
  バスの会 秦好子
日常から地域における顔と顔の見える関係作りの取組み事例
 災害時の避難所体験  災害ボランティア・
 ステーション日本 
  理事長 鈴木幸一
災害時に使われる防災用品を使用した避難所体験
 今後の災害救援ボラン
  ティア・コーディネーター
  活動について
 受講者全員による
  ディスカッション
今回の講座を振り返り、地域での災害救援ボランティア・コーディネーター活動の実践について


概 要
吉村氏の講義
 災害は、いつ・どこで・どのような条件で、直面するか分からない。関東大震災は9月1日(土)、風10〜15m、家族ばらばらの状態、火災による死者多し。阪神大震災は1月17日(火)3連休明けの早朝、起床直前、家屋倒壊多し。新潟中越地震は10月23日(土)午後6時直前、夕食支度時、家族一緒が多い、ある小学校で翌日文化祭の予行演習終了、全員帰宅直後、あるパン屋土曜PM休み、その1階潰れる。などなど過去の地震発生タイミングで運不運もある。
 災害発生時からの時系列的にニーズが変化する。
 発生〜10時間では、自宅63%、避難所15%。10〜100時間自宅62%、避難所12%。100〜1000時間自宅75%、避難所3%。 自助70%、共互助20%、公助10%。
 ボランティアの原則=自己判断、自己責任。多様な働き方:サーファー、バイク野郎、美容師・・・
 行政(公平性、全体性、規則)とボランティア(非公平性、部分性、自己判断)の違い
 日常が非常時を助けることに。顔の見える関係作り、日常の地域ネットワーク。
 要援護者への課題:ネフローゼ、アトピー、内部疾患・・・。
 日常情報をどう入手するか。生きた情報を持った人を仲間に。
災害対応ゲーム
 グループ分けし、「あなたは市民です。大きな地震のため避難所(小学校体育館)に避難しなければならない。しかし家族同然の飼い犬(ゴールデン・リトリバー、メス3歳)がいる。一緒に避難所に連れて行く?」といった災害時の「クロスロード」想定設問10問に対し意見交換。
非常食
 非常食の乾パンを使って粥にし、高齢者や乳幼児に食べやすくする工夫や、ポリエチ袋を使って非常用炊飯。牛乳パックやアルミ缶を使う方法など。
防災への取組み
 阪神大震災時の死傷者の多くは家屋の倒壊と家具の転倒による。家具の転倒防止推進を。北海道浦河町(半農半漁)では死傷者なし。日ごろの防災への取り組みが大切。
 災害時に何ができるか。まず自分が助かることが第一。次にだれを助けるか。得意技は。高齢者・障害者には。平常時の「信頼」。
 目指す活動は?コーディネーターとは。
 災害時の状況と心得。平時ではスキルを生かし、地域での顔の見える防災の取組みを。
災害時の避難所体験
 鈴木氏の長い経験から、現地活動における様々なことをエピソードを交え語っていた。またテント張りの体験を全員で。
講座の感想を中心に
 参加者の参加意図により評価と物足りなさなどいろいろ。災害ボランティアに対する基本的知識、考え方など幅広く浅くという内容で、初級編ということではやむを得ないが、コーディネーター養成としては、具体性に欠けるという意見が多かった。
 なお、災害ボランティア・コーディネーターのステップアップ講座を11月15,16,22日の3日間、横浜会場で、11月29,30、12月6日の3日間、座間会場で行われる予定。