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泉区防災講演会
来たるべき大震災に、どう備えるか
自主防災組織とリーダー育成を

イメージトレーニングが大切、と語る吉井教授  
イメージトレーニングが大切、と語る
吉井教授
 
 「南関東で発生するM7前後の地震が30年以内に発生する確率は70%程度。横浜市に被害をもたらす大地震の発生は、東海地震などの海洋プレートによるもの、神縄・国府津ー松田断層などの活断層によるものなど、いろいろあるが、泉区が災害の中心地になる可能性は低いが、震度6弱は覚悟しなければならない。しかし、それが逆に地域の自助、共助で対応しなければならないことを覚悟しなければならない。
 大災害に備え対応するには、過去の実例を知る、イメージトレーニング及び実技訓練で鍛える、基礎知識を習得すること。」と語るのは、東京経済大学教授の吉井博明氏。

 泉区防災講演会が、2月13日(日)午後、泉区役所で開催された。講演のテーマ「来たるべき大地震にどう備えるか」、講師は中央防災会議専門委員などを歴任する吉井さん。参加者は泉区内の各地域防災拠点の運営委員が中心。
  A,B,C会議室をいっぱい使っての講演会
  A,B,C会議室をいっぱい使っての講演会

 横浜市に影響する大地震の発生危険度、それによる被害想定などをベースに、それらに、どう備えるかについて解説。まず、特に新潟中越沖地震の事例として、被害状況、公助としての市の対策本部、消防署や病院での対応、避難所の状況や課題などを紹介。また阪神淡路、宮城県沖地震時の映像、防災科学技術研究所の実験映像などで家屋や室内の影響度合いを説明していた。

 事前に訓練するものとして、図上シミュレーション、クロスロード、防災グループワーク、避難所運営ゲーム(HUG)について推奨。ある状況付与のもと、グループで議論し、被害予想、対応決定し、グループごとに発表、それらに対するコントローラーの講評といった流れを、具体的事例を交え解説。

 これらのイメージトレーニングを通して、避難所をどう開設するか、受付けは、避難者リストは、避難場所の配置は、要援護者に対しては、ペット対応は、食事は、病人・負傷者は、被害状況は、情報提供は、避難所のルールは、対策本保との情報連絡は、などなどについて、事前にイメージ訓練することによって、災害時での対応行動に活きてくる、としていた。