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避難所運営シミュレーション訓練(HUG)
地域防災拠点と災ボラ連の合同で
避難所開設時の対応を疑似体験

事前説明をする山路さん  
事前説明をする山路さん  
 日本は世界有数の地震国。いつどこで大地震が起きても不思議ではない。大地震が発生した場合、被災した人々が避難所に押し寄せてくる。もし自分が避難所の運営をする立場としたら、どう対処したら良いか。泉区災害ボランティア連絡会と泉区役所総務課との共催で、区内各地域防災拠点の運営委員と災ボラ連メンバーを対象に、避難所運営シミュレーション訓練(HUG)が11月20日(日)泉区役所で行われた。

 訓練の設定条件として、震源は相模湾沖合20q、深さ10q、マグニチュード8.0という大地震が11時に発生。冬の日曜日、気温7℃、夜中には0℃、強い季節風が吹いている。電気、ガス、水道はすべてストップ。ある小学校防災拠点の開設とともに、次々と避難してくる人たちをどう収容するかを、6、7人のグループに分け、意見を出し合い進めていく。各テーブルの上には学校の詳細な平面図、そのうち体育館、1,2,3階の校長室や各教室等の拡大見取り図が広げられている。
  どう対応する?
  どう対応する?


 今日の講師、山路清隆氏のシミュレーション訓練に当っての説明後、次々とテーマが与えられる。58歳の世帯主男性と、病弱の妻、98歳の心臓病の母親の3人が避難してきた。さて避難場所としてどこに誘導するか。ペットの犬を連れてきたが、などなど、決めかねている間に次のテーマが出される。1時間半程度の時間が、あっという間に過ぎてしまった、と参加者たちは口々に語った。
グループごとに、訓練の感想を  
グループごとに、訓練の感想を  

 避難所運営には、本部室設定、避難場所の安全確認、避難者の名簿作成管理、避難場所の区画決定、トイレ問題、要援護者対応、飲食や医療に関すること、ペット問題、情報収集・提供などなど、やるべきことが発災時に一挙には発生する。今回の訓練では、避難所開設後、数時間における状況だったが、当然時間とともに避難所での課題は変化していく。シミュレーション後のグループごとの感想発表では、それらを想定して、細かく事前に準備しておく必要がある、という意見が多かった。

 泉区災害ボランティア連絡会は、災ボラセンター内の運営について訓練を行ってきたが、発災時にはボランティア募集やそのコーディネートだけでなく、ボランティアニーズの収集も大事な業務。ボランティアニーズの主提供元である地域防災拠点との連携が欠かせない、との考えから、今回合同での訓練を行うこととなったもの。