泉区災害ボランティア連絡会 |
救援ボランティア・ニーズ聞き取り研修会 |
「聴き、記録し、対応する」の流れ |
「どのようなニーズが受けられるのか?」「そのとき注意することは?」などについて、横須賀市社会福祉協議会の平野友康氏が、新潟中越地震時などの災害ボランティアセンターでの経験を基に、講演があった。まず、ニーズ聞き取りに際して、どう対応したらよいかについて「依頼内容」の事例を通して参加者い出題しながら解説していた。そのポイントとして、@危険な活動は二次被害の懸念から避ける Aボランティアが活動をやりすぎない。被災者自身が、できることはやってもらう。 Bボランティアができる範囲を念頭に。たとえば、医療などの専門的内容は専門家に。 次に、ニーズ聞き取りに当っての記録について、「事実」と「自分の考え・想定」とは分けること。記録によって、実際に起きた「行き違い」の例を出して説明していた。記録から、依頼に対する対応の検討や一貫した対応ができるだけでなく、多くの依頼を受けることで、地域における課題が明らかになってくる、としていた。 これらの話を聞いた後、実際にどう依頼(ニーズ)を聞くかについて、ロールプレイに入った。全員を2人組にし、一人が依頼者、もう一人が聞き役という役割を交代しながら、例題を基に実施した。そのことから、単なるメモ用紙に書くのではなく、ニーズを誰でも的確に必要事項をもれなく聞き、確認するために、ニーズ把握表(ボランティア依頼・相談票)と言った様式を検討すべきだとしていた。 平野氏は、台湾や新潟での経験から、ボランティアセンターは被災地・被災者中心の支援が重要で、「何かしてあげましょうか?」と言った「向き合う」のではなく、被災者と「同じ側」に立って、「ただそばにいること」から始まると考えると語った。 その後、ボランティア役とコーディネーター役とに別れ、受付、送り出し、フォローと言った一連の流れのシミュレーションを行うと同時に、ニーズ聞き取りグループでは、ニーズ聞き取り、記録について集中的にやり取りが行われていた。 終了後の反省会では、それぞれのコーディネート担当部門やボランティア役から、準備の問題、指定様式の内容・記録に関すること、流れが集中・渋滞する点などについて指摘が出されていた。
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