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  戸塚区社協 災ボラ・コーディネーター研修  
地元の人間で速やかにセンターを立ち上げよう
災ボラセンターの受付から派遣まで

自己紹介も含め、防災計画を語る韮山氏  
自己紹介も含め、防災計画を語る韮山氏  
 「災害発生後には災害ボランティア・センターを、なるべく早く、この戸塚のメンバーがしっかりと立ち上げよう。やる気で来てくれているボランティアの安全を十分確認の上、ボランティア・ニーズに向け、スムーズに送り出そう。そして、普段から、災害時にどういうことが起こるか想定しておこう。」と語るのは、横浜災害ボランティアネットワーク運営委員長の河西英彦氏。

 戸塚区社会福祉協議会は、とつか災害救援活動ネットワークの協力のもと、3月10日(土)、初心者向け「災害ボランティアコーディネーター研修会」を戸塚区福祉保健活動拠点「フレンズ戸塚」で開催した。

 午前の部は講義で、河西氏による「災害ボランティアセンターについて」と戸塚区役所危機管理担当係長 韮山広志氏による「区の防災対策と災害ボランティアセンターの位置づけ」

 河西氏は、ボランティアセンターがまだ存在しなかった阪神淡路大震災時のボランティアの状況から、その後の中越、能登、そして今回の東日本大震災での各地ボランティアセンターの状況を紹介。「ボラセンの役割は、全国から駆け付けるボランティアを受け入れ、調整し、ニーズのある活動に結び付ける重要なもの。ボランティア活動として適したニーズの収集とボランティアに安全に安心して活動してもらい、センターをスムーズに運営することがポイント。センターに戸塚の人がいないと地域からニーズが上がってこない。災ボラオタクが乗り込んでくる前に、戸塚の人が素早くセンターを立ち上げてほしい」と語る。

 韮山氏は、3・11での横浜市および戸塚区における被害状況を説明。3・11を踏まえての国、横浜市も各防災計画を見直し改正の検討を進めている。区としての主な改正点は、@地域防災拠点関係、A帰宅困難者対策、B情報提供関係、C区本部機能の充実強化、D災害ボランティア関係を挙げた。@では備蓄品の見直し、防災ライセンスリーダー育成を、Dでは関係者間での顔の見える関係と連携体制づくり、明治学院大学内に災ボラセンター設置検討などについて紹介した。

 午後の部は、センター運営のミニ・シミュレーション。ボランティアの受付〜派遣、帰着後の報告・フォローを実施した。ニーズについては、事前に準備されたものであった。参加者をコーディネーター役とボランティア役の2班に分け、それぞれ2回ほど体験をした。参加者にはとつか災害救援活動ネットワーク会員のほか、一般参加で、初めての体験者もおり、教えてもらいながら、和気あいあいの中進められた。