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相鉄いずみ野駅
合同テロ対策訓練実施
戸塚区からも参加

 天候不順が続く中、珍しく朝から快晴の平成22年4月26日午前、相鉄いずみ野駅南口ロータリーに、何台かの消防署の赤い消防車が勢揃いして、知らない人たちを何事かと驚かせた。これは、APEC首脳会議の開催を7カ月先に控え、神奈川県警が消防署などと合同で横浜市内各所で開催した合同テロ対策訓練の一環として、泉区では相鉄の協力を得ていずみ野駅で行われたもの。戸塚警察署と消防署からも参加があった。

 訓練は、ホームに停車中の電車内でテロ犯人がサリンをまいて数人の乗客が被害を被ったという想定で行われた。
 午前11時、訓練開始と同時に駅のホームに停車中の電車内で不審物件(サリン)が発見され、テロ事件が発生したとの通報がなされると、救急車と消防車のサイレンが鳴って、その到着を知らせた。消防署の救急隊員は、サリンの被害を防ぐため呼吸用の空気ボンベを背負った、宇宙服のような完全防護服を着用して、事件現場へ急行する。通常の防災訓練と違って、かなり迫真力のある毒ガス対策の訓練とあって、物々しい雰囲気があたりを覆っていた。

 応急救護のための施設として、エアチューブ式の大型テントが設置された。エンジン発電機からの電気で3台の小型送風機が動かされて、同時にエアチューブに空気が吹き込まれると、ほんの数分でみるみるうちに大きな空間を持つテントが立ち上がる。
 サリンを体に付着させられ、担架で運ばれた被害者は、中和剤を含んだ水のシャワーで洗い流されて除染される。この被害者役には人形も用いられたが、生身の人間も参加して、見学者を驚かせた。

 一連の訓練は30分あまりで終了し、泉警察署長の松原署長はじめ泉消防署の菊池署長、泉区の三好副区長、泉警察署地域安全安心協力会の相沢会長などから、このような訓練の重要性について言及した講評が行われた。

駅前広場に集まった消防車 整列した参加者の皆さん 完全防護服を着用する 展開された応急救護所
駅前広場に集まった消防車 整列した参加者の皆さん 完全防護服を着用する 展開された応急救護所
エアチューブに空気が吹き込まれる エアチューブに空気が入ると立ち上がる 天井が太いエアチューブで支えられる 頭部負傷の手当を受ける
エアチューブに空気が吹き込まれる エアチューブに空気が入ると立ち上がる 天井が太いエアチューブで支えられる 頭部負傷の手当を受ける
担架を持って駅のホームへ向かう救護隊員 防護隊員に空気ボンベをセットする 有害物質を洗い流す 警察署長の講評を受ける
担架を持って駅のホームへ向かう
救護隊員
防護隊員に空気ボンベをセットする 有害物質を洗い流す 警察署長の講評を受ける