横浜市立図書館では、子供の夏休み期間中「としょかんでなつやすみ」キャンペーンを実施している。そのイベントの一環として、泉図書館で行われた「夏休み図書館探検隊」を取材した。
7/28(木)10時、泉図書館に市内各地域から集まった小学校3〜6年生は全部で13人。うち男子は4人で、圧倒的に女子の方が多い。
最初に会議室で金井館長から図書館の概要と、横浜市の図書館の歴史についての説明があった。特に、図書館では本を分類することが大切で、その分類項目ごとに番号が振られていて、その番号によって整理されていることが説明された。
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貸出・返却の仕事についての内容説明 |
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しらべものクイズのカード |
次いで、本日の案内役である担当者から具体的な行動の内容が説明され、全体が2つのグループに分かれて、館内の見学に移った。
まず最初は返却された本が載せられた移動用の棚から本を取り出して、その分類番号の棚に戻す作業が行われた。低学年の子たちもきびきびと活発に動いて、瞬く間に沢山の本が元の棚に収められた。
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返却された本を元の棚に戻す |
その次は調べ物クイズで、あらかじめ用意されたカードに書かれたクイズを読み、指定された条件に合う本を探して持ってくること。中には目当ての本がなかなか見つからずに手間取る子もいたが、大方はすぐにそれを見つけて持ってきていた。
次に向かったのは、ちょっと狭いがいろいろ変わったものが置いてある部屋。これは視覚障害者のための部屋で、点字の英和辞典が並べられていたが、これは沢山の分厚い点字本の分冊に分かれていて、全体では大変な量となっている。また、弱視者用の拡大読書器はテレビのようなもので、映し出される文字の大きさをいろいろに変えたり、白黒反転して表示できたりと、面白い使い方ができて子どもたちの興味をそそっていた。
書庫の見学では、比較的新しい日付の新聞がそのまま整理されて棚に保管され、少し古いものは縮刷版になって保管されている状態を見た。特に、子どもたちの生まれた日付の新聞を縮刷版で見ることは、興味のあることのように見えた。雑誌類も沢山のものが保管されている。
体験学習の最後は貸出と返却の窓口に座って、実際の仕事をしてみるというもの。返却された本のバーコードをハンドスキャナで読みとると、コンピューターからピッと音がし、更にその本が泉図書館のものであるか、よその図書館のものであるかがその後の音で区別できること、また予約が入っているものは別の音で区別されることなどを経験して、おもしろがっていた。
時間の都合により最後のまとめのミーティングまで見届けることはできなかったが、ほぼ2時間、子どもたちと行動をともにして、記者自身にも興味のあるものであった。(K)
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視覚障害者のための拡大読書器 |
書庫に保管されている新聞 |
書庫に保管されている雑誌類 |
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古い新聞は縮刷版で |
縮刷版の新聞を見る |
返却本の受付 |
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