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泉図書館 火曜読書会 |
もっともっと、語り続けていたい |
もう15年、171冊目に・・・ |
やはり想像通り、如何にも読書好きで、人生経験も豊富な方の集い・・・。事前に、今月の課題図書をお聞きし目を通す。「朗読者」、ベルンハルト・シュリンク著、松永美穂訳。新潮文庫を購入。濫読の記者には、こんな機会でもなければ手に取らない一冊だ。
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」 ハンナは、なぜか、いつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落としていた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。訳者は、これにより(毎日出版文化賞特別賞受賞)。・・同文庫の解説より・・。
今月の司会が、課題本の作品・作者等を説明。その後、順番に参加者(今月は15人、男性5・女性10)が読後感を述べる。「少年と女性の性関係」「文盲だったハンナ」「ドイツ人がドイツ人を裁くアウシュヴィッツ裁判」「ハンナの突然の死」・・・・。
本誌が、ドイツでは学校の教材として使われていること、日本でも読書会や大学のゼミなどで採り上げられていることが、訳者のあとがきに記されている。
個々に感想は違い、視点も様々。また、男女の違いもあり、笑いの中にも真摯な意見が飛び交う。苦手なジャンルに敢えて挑戦し、幅広い読みを知る。結論を求めない、自由闊達なトーク。15年はここにあり・・・との感。
「一冊でも多くの本を、一人でも多くの方と、一言でも多く、楽しくみんなで語り合いましょう」。自由な感想の妨げにならないよう、あえて講師を迎えず、会員相互のフリートークをもとに活動をつづけています。・・・会員募集資料より。
来月は、葉室麟の「蜩の記」。年内の課題図書も掲示されていた。
入会申込み・問い合わせ 045−811−6426 鈴木。(M/I)
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