緑園西小4年生の福祉教育 |
視覚障がいを理解し、みんなに優しくなろう! |
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点字新聞を読んで聞かせる工藤さん |
『目が見えないということは、どんなことでしょうか。」「目が見えない人に、どうやって伝えますか。」「目が見えない人の7割は大人になってからなので、そういう人は点字を読むことは難しい。」「困ることは独りで歩くこと。マンホールに落ちたことや、駅のホームから線路側に落ちたこともあります。」「白杖を持った人で、迷っているような人を見かけたら、ぜひ声をかけてやってください。」と子どもたちに話しかけていた。
緑園西小学校が「人権福祉週間」の一環として12月18日(火)午前、4年生を対象に行われた視覚障がい者理解プログラム。神奈川県ライトセンター職員で視覚障がい者の工藤さんは、自分が生まれつきの視覚障がいであること、成長につれ苦労した逸話、盲学校への通学の苦労や勉強の様子、現在の生活上で買い物や一人歩きでの困っていることなどを、4年生全員に語りかけた。子どもから「目が見えなくてもいいことは」という質問に対して、「点字で書かれていれば、電気が消えていても読めるし、カラオケも歌えるし、寒いとき布団の中で暖かくして本も読める。」と応えていた。
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点字のルールを説明 |
その後、泉区社協の高田次長は 「普段の暮らしの中で、どうしてもお互いの違いで差別が起こりがち。人を大切にするということ、思いやりと助け合いを学び、差別・偏見をなくそう!」と話しかけていた。
その後3クラスに分かれ、それぞれのクラスにボランティア・グループ「点訳グループ わ・か・ち」「点訳グループ 点とうむし」のメンバーが点字を、「ブラインドメイトさくらんぼ」のメンバーが誘導を指導。点字のクラスでは、点字のルールの説明や実際に打つ練習の後、自
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階段を恐る恐る上りました |
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分や家族、友だちの名前を打っていた。工藤さんにそれを読んでもらい、正しく打てていることが分かると、皆喜んでいた。
誘導のクラスでは、注意事項について話を聞いた後、二人一組になり、一人はアイマスクをし、教室内の机の周りを、直線、曲がり、細い通路、そして廊下に出て、スロープや階段での誘導の練習を交互に行っていた。
点字、誘導とも、今回の講習はほんの触りに過ぎず、もう少し時間をかけて指導したいという意見が多かった。
緑園西小が行った今回のプログラムの「ねらい」は、@「誰もが」「安心して」「豊かに」生活できる学校を目指し、児童一人ひとりが人権尊重の心を高める機会とする、
A身の回りに起こる差別や偏見に気づき、人間相互の関係を正しく理解できるようにする、 としている。 |
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