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〜 “不慮の事故” を防ぐために
子どものケガから何を学ぶのか
「Safety Kids いずみ」講演会

 子どもの死亡事故原因の第1位は“不慮の事故”。事故の実態を知り、その対策を学ぶことで、子どもの事故の多くは予防できると言われている。
 「子どものケガから何を学ぶのか。〜“不慮の事故” を防ぐために〜 」をテーマに「セーフティキッズ いずみ」講演会が5月31日午後、泉区役所地域振興課主催で開催された。講演内容に加え、託児も用意されていることから、幼児連れの若い夫婦も大勢参加していた。

 講師は、楽しく安全な遊び場の提供によって、子どもの健全育成と豊かなコミュニティの実現を目指すNPO法人「プレイグラウンド・セーフティ・ネットワーク」代表の大坪龍太さん。5〜9歳が最も事故に遭遇しやすい年齢。この傾向は世界的にも年代的にも、ほとんど変わらない。0〜4歳における事故は、階段、タバコ、自転車、椅子などで、その要因は転落、誤飲、やけどなど。5〜9歳では自転車、階段、遊具、ブランコ、鉄棒などで、その要因は転落・転倒、衝突、窒息などのよるものと、データーに基き、また自分の子どもの実例なども交え語っていた。

 また子供にとって2つの危険を「リスク」と「ハザード」に分け説明。「リスク」は小さなケガを伴っても、子どもの成長に欠かせないもので、子供が自分の判断でチャレンジし、失敗しても、より大きな事故回避能力が養われるもの。「ハザード」とは、重大事故の原因として子どもの環境から排除されなければならないもので、子どもは自分で危険を判断できないもの・状況。したがって、子どもの環境の「重大危険ハザード」発見を、大人が感度を研ぎ澄ませて除去する努力が必要。 一方、安全すぎる世界(Too Safe 、No Fear )は、子どもの成長・発達のためにならず、危険を忌み嫌う社会では、怖さ、怖れを知らない子どもを生み出すともいわれている、とのこと。
 乳児期には安全管理・環境整備が中心だが、幼児期から安全教育・安全指導が必要となるとも語っていた。

 なお、「事故予防推進ボランティア養成講座」が6月28日(土)から5回シリーズで同課主催で開催され、大坪氏も8月23日に行われる第4回講座を担当することとなっている。

 今回の講座には、YCV(横浜ケーブルビジョン)も取材に訪れており、番組「地域みっちゃく」での放映が予定されている。