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2008 Safety Kids いずみ ボランティア養成講座 第5回
子どもの内から予防教育を徹底し、自分の力でサバイバル
推進ボランティアとして地域に広めよう

熱弁する長谷川さん
 米国では、各種災害や事故で大勢の貴重な人材が犠牲になっていることと、多民族から来る文化・風土の多様化、家屋構造の違いなどから、誰にでも分る教育プログラムの開発が進んでいる。特に子どもに対しては、素直な心と柔らかい頭のうちに教え・訓練することは未来に向けた投資であり、効果のあるもの。そのため子どもの内から火災、地震、竜巻などの災害予防の教育を徹底し、子どもが自分で考え、自分の力でサバイバルする能力育成を目指している。」と語るのは在日米海軍司令部地域統合消防隊予防課長の長谷川祐子さん。

 その代表的プログラムの「Stop Drop and Roll」(自分の服に火が付いたら、止まって、床に伏せて、転がり、酸素供給をなくし、窒息消火)、「Great Escape」(火事で煙が充満してきたら、煙は軽いので上にあがり、床面近くには来ないので、身を低くし這って進む。ドアーをチェックして熱ければ、別ルートで。シーツでドア下の隙間をシールしたり、窓から外に向かって白布を振ったり、連続音で合図を送るなど)、「Learn not to Burn」、「Risk Watch」 について詳しく紹介。これらは、例えば火への恐れは大事だが、それを乗り越えるための知恵を教え、子どもの命の危機管理能力向上を目指している、としていた。

 また、米国では消防署の70%がボランティア消防士。最近ニューヨークでの経験として、Youth Firefighter Programで自主的に訓練を受けている13〜17歳の若者と話し機会があった。彼らが地域に貢献でき嬉しい、また誇りだと語ってくれ、ボランティアのあり方を感じたとしていた。
 そして、この養成講座の受講者たちは、若い子育て中の方たちが多いが、子どもたちのために学ぶことは、家族の安全レベルを上げるだけでなく、地域の安全水準のレベルアップに貢献するもの。今回の受講で得たものを、ぜひ周りの人たちに拡げて行ってほしい、と語りかけていた。

 昨年の同養成講座受講者で結成した「ピタゴロゴロン」一座の「Stop Drop and Roll]、[Great Escape」の実演が披露され、今回受講者の参加を呼び掛けていた。
「ピタゴロゴロン」の実演 子どもたちは演技に参加