|
|
|
講義とワークショップで |
「皆さんの職場で、もし災害が発生したら、どうしますか。子どもを相手とする皆さんの職場では、あなたがリーダーです。ぜひリーダーシップを発揮して子どもを守ってください。災害で生き残ることができるかどうかは、運ではありません。知識と技術を持つことです。災害時のことをイメージしたり、行動を考えたりしなかったことは、災害時には、とっさのことですから、混乱して、良い行動はできません。」と語るのは、米海軍横須賀司令部消防隊予防課長の長谷川祐子さん。
川崎市子育て支援者向け「子どもの事故予防連続講座」の第2回「自然災害・火災から子どもを守る」が、2月13日(月)、川崎市市民・こども局主催、企画・運営
“Safety Kids いずみ”で、川崎市宮前消防署講堂で開かれた。講師は長谷川さん。
アメリカの防火教育では、火災予防教育を子どものうちから徹底的に行っている。子どもが自分で考え、自分の力でサバイバルできるような内容で、分りやすく、目・耳に働き掛けるだけでなく、行動で覚えさせる。その一部として、幼い子どもが一人でいる時に、洋服に火がついた場合の消し方(Stop,Drop
and Roll)や煙が充満した中を身を低くして逃げる方法、部屋に閉じ込められたときの脱出方法(Great Escape)などを自ら実演しながら説明。そして子どもに、どう教えるかのRoll Play
をするよう参加者たちに指示。さすがに普段から保育に携わっている参加者たちは、見事なRoll を演じていた。
震度7の地震が発生。預かっている子どもは、どうしますか?迎えに来られない子どもは?家族と話合っていますか?などの質問を投げかけ、災害発生時について事前に、家族、仲間などとの話し合いの大切さと訴えた。そして、アメリカにおける子どもへの災害安全教育に移った。災害時に活動できる子どもになることを目指していること。災害がどうして起こるか、その時何をするべきか、パニックになることなく、自分だけでなく、周りの子・人も助ける子になるよう組まれている。
アメリカでの子どもへの教育が盛んな理由として、子どもが素直な心と柔らかい頭のうちに、こういった教育を浸透させることは、効果的であり、未来の大人への投資だと考えられているためだ、としていた。
|