トップ |ボランティア関係 |イベント・講座 |高齢者支援 |子育て仲間 |地域の活動 |災ボラ連絡会 ボラネット |
 |2008年Safety Kids の総括 2009年Safety Kids の総括 |2010年Safety Kidsの総括 |

Safety Kids いずみ 子どもの事故予防ワークショップ
窒息のメカニズムとその予防
私たちにできること、すべきことを考えよう!

講義後の意見交換の活発に
講義後の意見交換の活発に
 「Safety Kids いずみ」の子どもの事故予防ワークショップ『3つの種類を知って防ぐ子どもの窒息』が、11月12日(金)泉公会堂で開催された。今回の講師は理学療法士(栄区総務課)の稲坂恵さん。長い病院勤務の中、不慮の事故で担ぎ込まれる患者のリハビリに携わり、幸い命が助かっても重い後遺症となる、特に子どもの様子を見て、事故後の手当てより「予防」に軸足を置こうと、現在は予防に関する啓もう活動を続けている。

 窒息とは、呼吸ができないこと。窒息には次の3つがある。@飴、豆などによる「喉の詰まり」 Aビニール袋などにより、鼻・口がふさがれ「酸素欠乏」 Bネックレスや紐などで首が締め付けられ「首の圧迫」。

 不慮の事故による乳幼児の横浜市の死亡率は、数字は小さいが、全国平均を常に上回っており、平成20年度には10万人当たり22名。しかし、死亡に至らない、例えば脳障害となってしまうものは数字に表れていない。スエーデンではここ10年間で死者は1人。

 シーツが顔に掛ったり、乳酸飲料のふたを喉に詰まらせたり、ビスケットをたくさん口に入れ詰まらせたり、新聞配達時の防水用ビニール袋が顔につき呼吸停止になったり、こんにゃくゼリーをのどに詰まらせたりと、多くの事故例を示し説明していた。 食べ物による窒息事故は、東京消防庁のデータによると、ご飯、餅、野菜・果物、パン。重症となる割合はパンが大きい。
 
 そして、『安全基本ルール』として、@食事時には、必ず座る。A小さくした食べ物をよく噛む。B食事の際は、なるべく誰かが傍にいて注意して見守る。Cコイン、風船、おはじき、ボタンは危険。D仰向けに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、ものを食べさせない。E食事中にびっくりさせるようなことはしない、などを指摘していた。

 喉が詰まった時の様子は、@急に息ができなくなり、顔色が悪い。Aせき込む、その後静かになり、何か飲んだ形跡 Bヒューヒューゼーゼーし、苦しそうな呼吸 Cゲーゲーという音をさせ、のどや胸が苦しそう。
 そして、呼吸が止まっていたら、@大人の人差し指を子供の頬の内側に沿って差し入れ、詰まっているものを出す。A気道がふさがれ、呼吸が弱くなってきたときは、自分の膝の上にうつ伏せに抱き、肩甲骨の間をたたく。B赤ちゃんの場合は、逆さにしても良、など応急処置についても紹介していた。