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元気な地域づくり 活動報告会
課題は深刻だが、自分の強みで企画し、ステップアップ
3地域の事例発表

山路氏(左)と3地域の代表との意見交換  
 山路氏(左)と3地域の代表との意見交換  
 「3地域とも抱える課題は深刻なものだが、皆笑顔で進めている。自分の地域の強みを知って、それをうまく使っている。それほど多くはない10名程度のコアとなる人たちが、企画し、自ら参加し、ステップアップしてきており、参加者の成長をも促している。テーマは、食、子どもに絡むことでうまくいっているようだ。そしてそれらを年中行事にしてきていることも成功の鍵ではないか。」と3地域の発表、意見交換後に、感想だとしてコーディネーターの山路清貴氏は語った。

 「元気な地域づくり 活動報告会」が、横浜市市民局、同健康福祉局の主催のもと、1月25日(水)横浜市健康福祉総合センターで行われた。冒頭、3地域から事例発表が行われ、休憩を挿んで、参加者からの質問を受けながら意見交換が行われた。

 港南区野庭・周辺地区から「地域を味わい、つながりを作る講座」と題し、市内最大規模の集合住宅地域で高齢化が進むなか、お互いに助け合える関係づくりを目指す。現在は地元の人がほとんどだが、当初は地区センターが中心となり、地元農産物の料理、、歴史、自然散策、保育園との交流など住民を巻き込んで行っている。今後は人脈、イベント企画運営ノウハウの蓄積を生かし、関係機関と良い関係の中で取り組んでいく、としていた。

 港北区菊名の未来を考える会は「笑顔の見えるまちづくり」を。特定の連合町内会区域を対象とはしていない。保育園・幼稚園・小中高学校、大学、企業、商店街等と協力し合って、子どもの地域貢献、文化継承、エコキャップ、マナー喚起等の活動を行っている。子供たちの成長が感じられ、学校との連携も進んできており、住民が「自分達の街」という意識を持てるようになってきた、としていた。

 栄区公田町団地地区は「お互い様ねっと公田町団地地区 の活動について」。昭和39年から入居が始まった団地で人口約2000人、高齢化率約40%の超高齢社会。NPO認証を受け、コンビニ撤退跡の店舗を活用し、多目的拠点「いこい」を整備。交流サロン、ヨガ教室、見守りや買い物支援の「あおぞら市〉、相談事業など行っている。生活支援として買い物、外出付き添い、掃除、話し相手、安否確認などを。見守り活動として、見守り支援員8名、民生委員4名、ケアプラザ1名の体制で「いこい」での見守り、通りすがりで声掛け、部屋の外から・ポストなどの状態など様々な機会を活かし、複数の目で、ちょっとした変化に気づくようにしている。地域から頼りにされていると実感するが、この活動継続には課題として、支援者の高齢化、新しい担い手、財源の確保が挙げられるとしていた。