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[琴] と [泉・朗読と語りの会] 発表会
 あの”詩”を・・・・・、あの”作品”を・・・・、そして”琴の音”を・・・

 
 震災後、金子みすヾの詩が反響をよんだ。「思いは見えないけれど、思いやりは見える」。そんな温かい雰囲気の催しを、「泉・朗読と語りの会」(清水幸浩代表)が6/20(月)午後、NPO法人中途障害者地域活動センター「元気かい泉」で開いた。
 
 代表挨拶の後、参加者・スタッフを含め、来場者50人以上全員で、群読「日本語のおけいこ」を唱和。記者は活舌の悪さに赤面。次いで、会員3人が短い朗読を熱演。なかでも山形の民話「あこや姫」のMさんは、女装で語り大笑い!スタッフ3人による作品も楽しかった。
 そして、金子みすヾの詩を、14人でリレー朗読。それぞれ個性があり、特に「こだまでしょうか」は、震災後に流れたCMで話題になったもの。生々しくよみがえる事実に胸が痛む。「不思議」を詠んだOさん(会員)の熱演に大拍手。
 


 蒸し暑い会場の熱気に、涼風の如く小谷恵子さんの琴の音が流れる。海外公演を含め、幅広い活動を広げている演奏に一瞬和む。「手拍子を!」の誘いに、配られた茶菓をいただきつつ、まさに軽いディナーショーの雰囲気だ。「黒い瞳」の曲に、琴の持つ魅力を感じる。

 最後は朗読二編。共に藤沢周平の短編。「木曾の旅人」(村瀬栞さん朗読)は、木曽福島の宿に入った一人の旅人の人生を、女性ならではの気持ち(村瀬さん談)で読まれ圧倒。「朝顔」(佐藤美喜さん朗読)は、天女さまと呼ばれている畳表問屋・伊原屋の女房・おうのが、亭主の妾から貰ったという朝顔の種を育てる話。佐藤さんがそのまま主人公になったような雰囲気でのみ込まれる。

 あっいう間の2時間で、細やかなスタッフの気配りと、会員の熱意がミックスしての盛り上がりであった。「雨模様だから・・気をつけて」という声に階段を降りる会員も元気一杯だった。
 *泉朗読と語りの会  発声・発話に障害のある人の会話と朗読の介助と指導を中心に活動している。
               毎月第3月曜日を基本として、紙芝居・歌・朗読等を勉強。
               泉区の聴覚障がい者の友として、楽しいサークル活動を展開している。。