「横浜リバーサイド泉Ⅱ光梨」を訪問   
まさに「ハートフル・ハート」!! 

 地域の人たちによる地域の劇団「演劇集団ふぉんて」から生まれた中途障害者と高齢者による「朗読と語りの会」、そこからまた生まれたボランティアグループ「ハートフル・ハート」の活動に参加した。

9月18日(水)台風18号が通過した後、雲一つない青空、秋晴れの午後、相鉄「ゆめが丘」駅から歩いて15分のところに「リバーサイド泉Ⅱ光梨」がある。障害者支援施設「リバーサイド泉」から分かれて作られたデイサービスのための施設だ。

 
   

緑に囲まれた南向きの明るい平家、送迎の車が三台、庭に駐車してある。入口の扉を開いたとたん、「こんにちは!」の声も聞こえないほど、大勢の楽しげな、歌声なのか?歓声が響きわたっている。気もそぞろに靴を脱ぎスリッパにはきかえ広間に入った。

 職員以外20人ほどの人たちは、ほぼ車椅子だ。みんな若者だ。この賑わいをリードしている青年も車椅子。横たわっている人も2,3人いる。でも、みんな若い。養護学校高等科を卒業した後グループホームで生活し、デイーサービスのこの施設に通っている人もいるという。

 「ハートフル・ハート」のメンバー10人は、しばし一人一人に声をかけ、談笑している。その後、みんなで発声訓練。大きな紙を広げた。そして「あいうええおあお・・かきくけけこかこ・・」 大きな声で読む。次の紙芝居は、登場人物ごとに役割を決めて青年たちが読む。次に、ゲームつき「ピカチュウ」主役の紙芝居。みんなで「ジャンケンボン」。最後は、全員での大合唱。
 
   

 次の日を約束し、1時間半の交流は終わった。メンバーたちがいかにこの青年たちと心を通わせているか、目の当たりにした。ハートフル! ハート!まさにその名の通りだった。この日、若者たちは、みんな楽しげな瞳をしていた。横たわっている人も、自由に動けない人も。

 どんな状況にあっても、人はみんな心を持って生きている。前を向いて生きている。年々自由の利かない身体になっていくわが身、あらためて勇気をもらった。  (S/M)