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日本語ボランティアグループ  ジャボラ の理解講座
共に学ぶことの喜びを実感する子どもたち
元飯田北小学校教諭 清水 良子 氏
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 11月19日(水)午前、泉ふれあいホームで日本語ボランティア・グループ “ジャボラ” 主催の「今、私たちが求められていることできること」(日本語支援を中心として)をテーマに行っている連続講座の第2回「外国に繋がる子どもたちとの関わりから」について元飯田北小学校教諭の清水良子さんが講演した。

 泉区上飯田町のいちょう団地地区には、インドシナ(ベトナム、カンボジア、ラオス)難民関係者、中国帰国関係者を中心にいろいろな外国に繋がる人たちが集住している。この地域にある飯田北小学校には外国に繋がる子どもたち(現在では全児童のうち約4分の1)が学んでいる。清水さんは今年3月まで飯田北小学校に10年、その前の10年は当地区にあるいちょう小学校に10年在籍し、長期に亘って国際教室をはじめ外国に繋がる子どもたちの教育に携わってきた。

 飯田北小の国際色の豊かさなど抱えている特色、「人間性豊かな子どもを育て、自ら学ぶことのできる子どもを育てる」という同校の教育目標を基に進めてきた取組みや、特に「自分の国を知ろう、みんな地球人」のテーマで行っている国際理解教育について具体的に詳しく語っていた。国際理解の心を育てるための校内、区内でのスピーチコンテストや「いろいろな国を知ろう」活動、教科書から発展した異文化理解活動、異学年交流、国際教室、ボランティアなどによる学習支援、保護者・地域、近隣校との交流など校内での活動にとどまらない幅広い活動を紹介していた。

 こういった活動を通して、「共に学ぶことの喜びを感じる」「校内だけでなく地域に発信する」「豊かな心の触れ合いを大切にする」子どもに育ってきているが、一方、子供1人ひとりに応じた支援の必要性、子供1人ひとりを指導をする教職員の確保、母語指導・母語理解の必要性を感じている。ただ、ここの子どもたちはたくましい。また、言葉は通じなくとも、心は通じ合えると語っていた。

 日本語ボランティア・グループ “ジャボラ”は今回の講座の目的について「横浜市立飯田北小学校の国際教室に入り込み、児童およびその保護者への学習支援と日本語支援を行っている。結成後7年になる本年、原点に立ち戻り外国につながる子どもたちを取り巻く環境を見直し、今私たちに何が求められているか、何が出来るかを考え直してみること」としている。 
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