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日本語ボランティアグループ 多文化まちづくり工房 |
多言語が飛び交い、熱気あふれる教室 |
ボランティア不足で、組合せ、割振りに大わらわ |
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夜の7時、学習者たちが集まってきた。
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熱気あふれる教室 |
中国語、ヴェトナム語、カンボジア語、日本語などが飛び交い、熱気あふれる雰囲気の中、それぞれ各机に今日の自分の居場所を確保。毎回来ている学習者は、決まっているボランティア教師と早速勉強に入る。初めて来た人、久しぶりの人は、ボランティア教師が割り当てられるのを待つ。この教室代表の早川さんは、学習者の出身国、日本語のレベルやボランティア教師との相性などを判断し、割り振っていく。理想はマンツーマンであるが、ボランティア不足もあり、中には数人を相手にせざるを得ない。
ここは、泉区上飯田町のいちょうコミュニティ・ハウス国際交流室で行われている多文化まちづくり工房の日本語教室。毎週水曜日の午後7時から同8時40分までの授業。毎回参加のボランティアに加え、この日はフェリス女学院大学の学生が10名ほど応援に来ていた。それでも、学習者が多かったこともあり、ボランティアを割り振るのに、大わらわな状況であった。
筆者は、この教室には月1度応援に参加している。この日は中国出身の男性2名を担当。二人とも日本に来てから8年たつ。でも、聞くことは大分理解できているようだが、話す、書くは、初級者。二人ともここに来るのは初めて。1人は日本語を勉強するのも初めてとのこと。従って毎回ではあるが、勉強に入る前に、学習者の希望、レディネス、適性・興味・性格・生活環境など話し合いながら判断し、その日の授業内容を決めている。その日の授業の事前準備をすることはできない状態。3級レベルの会話を行い、あっという間の1時間半であった。引き続いてこの教室に参加してくれることを願い、お互い笑顔で別れた。
当地区には、中国、ベトナム、カンボジア、ラオス、ペルー、ブラジルなど24の国や地域に繋がる外国人が多く暮らしており、学生、社会人、主婦、リタイア組の男性、上達した外国人など、いろいろな人がボランティアとして来ているが、毎回ボランティア不足を招いている。
日本語を勉強するだけでなく、普段、同国人同士で集まりがちで、日本人と日本語で思う存分話し合える機会が少ない彼らにとって、日本人と思う存分話し合える機会にもなっている。一方、直接いろんな国の人と触れ合って異文化体験ができるという、こちらサイドのメリットもある。
「多文化まちづくり工房」は15年前から、こういった教室をすすめている。「今日はフェリスの学生ほか多数のボランティアが来てくれたので助かった。来てもらえなことを考えると、ぞ〜とします。一緒に活動をしていただけるボランティアを募集しています。資格や経験は問いません。来られる範囲で結構です。ボランティアを始めたい人、日本語を教えてみたい人、外国籍の人と友達になりたい人、自分の世界を広げたい人、みんな大歓迎です。」と同代表の早川秀樹氏は語ってくれた。
当地区コミュニティ・ハウスでは、この教室だけでなく、下記のような教室も開かれている。
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曜日 |
時間 |
教室名 |
月曜 |
10:00〜11:30 |
いちょう |
同上 |
19:00〜20:30 |
はじめまして |
水曜 |
19:00〜20:40 |
多文化まちづくり工房 |
土曜 |
14:00〜16:00 |
わをん |
同上 |
19:00〜20:30 |
多文化まちづくり工房 |
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