ボランティアは今!
 

私達は、こんな活動をしています
手話グループ 「鈴 」
このグループの紹介ページ
トップページ
「鈴」さんを紹介させていただくいずちゃん でーす
よろしくお願いいたします。
 
インタビューさせていただきます
インタビューする いずちゃん パソネット泉は、どうして「鈴さんを取り上げたの?
「鈴」さんについて講演、まずご挨拶  平成17年7月12日泉区ボランティア交流会が開催され、泉区手話サークル「鈴」の活動について、水澤さんから紹介されました。大変感動的なお話しでしたので、出来るだけ多くの人に知っていただきたいと、取り上げさせていただきました。ホームページ掲載の為にインタビュー形式にしましたが、文言は出来るだけ修正しないようにしてあります。
インタビューする いずちゃん手話サークル「鈴」の生い立ちと名前の由来は?

 「
鈴」の創立は昭和63年4月で、今年で創立17年です。昭和63年1月から3月にかけて、社協主催の手話講習会が開かれました。講習会終了後、せっかく身に付けた手話の技術をそのまま埋もれさせてしまうのではなく、維持しさらに磨いていこうという趣旨でサークルが発足したと聞いています。発足時からの会員の方もごくわずかですが、いらっしゃいます。
 「鈴」という名前の由来は、”「鈴」の音を頼りに歩いていく”と言われますが、耳の聞こえない方はその「鈴」の音を聞くことができない訳です。ですから「鈴」の音の代わりに耳の聞こえない方の道しるべになるような活動ができればいいね・・・というところから、サークルの名前が決まったと聞いています。
インタビューする いずちゃん鈴」さんは、どのように活動されていますか?

 
活動は第2・3・4木曜日の午前10時〜12時まで、泉ふれあいホームで行なっています。
 月に一度が外部講師による手話指導で、あとは自主勉強や聾者との交流会などを行なっています。先月6月には、泉区の聴力障がい者協会の前田忍吉会長をお招きして、講演会を開催いたしました。前田会長ご自身の生い立ちをテーマに興味深いお話を伺い、大変勉強になりました。
平成16年6月 陶芸体験の様子です
 その他、ハイキングやクリスマス会、新年会といったお楽しみ会を開催したり、手芸や陶芸の講習会を開いて、簡単なものを一緒に作る過程で交流を深めたりしています。今年は秋に料理講習会に参加しようと計画しています。
 一方、最近小・中学校で総合学習や福祉学習が盛んに行なわれている関係で、泉区内の小・中学校へ出向き、聴覚障害者福祉や手話のお話、簡単な手話指導などもしています。

 毎年夏休みには「いずみサマースクール」が開催されますが、その際にも初心者向けに、手話に楽しくふれて頂けるようなプログラムを計画して実施しています。
 さらに、このところ地震や列車事故など大きな災害が頻発しているせいでしょうか、”災害時に必要な簡単な手話を教えてほしい”とのお話があって、秋には私達サークルと上飯田地区家庭防災員の方々と一緒に勉強会を開催する予定です。
 現在会員は20数名、サークルによくご参加くださる聾の方は3〜4名です。

インタビューする いずちゃん活動をしていく中でのご苦労は?

 鈴の活動の特徴として、会員それぞれが子育てや仕事等に忙しく、その忙しい合間をぬってサークル活動に費やす時間をなんとか確保している状態なので、新旧関係なくみんなで分担していることがあげられます。そのため、サークルの運営や活動を誰かに任せてしまう・・・という事は不可能で、役員も順番制で毎年代わります。社協やボラ連の方々には、やっと慣れたと思ったらまた新しい役員なの・・・?と驚かれることもあります。
 また、サークル活動をする時間を確保するだけでも大変なのですが、活動の基盤になる自分の手話の技術を磨くということも必要なため、余裕があれば講習会に行ったり、自主勉強したりするために時間を使いたいという思いもあって、限られた時間で、自分達に出来る範囲で精一杯やっていこうというスタンスでサークル活動をしていますので、その辺の事情をご理解いただきたいと思います。

インタビューする いずちゃん簡単ですぐに使えて、役に立つ手話を2,3紹介してください。

ご紹介する手話は、
みんなで一緒に、簡単な手話を! A.「助けて下さい」・・・聾の方からのメッセージ
 B.「だいじょうぶですか?」・・・私達から
   「何かお手伝いしましょうか」・・・私達から
   「しばらく待ってください、頑張って!」・・・私達から

 簡単ですから、頭の片隅にでも置いてください。(と言って、身振りだけでなく、表情も交えて、優しく教えてくれました。)


インタビューする いずちゃん聾の方とのお話しは、手話の他に心がけなければならない大切なことは?

 手話は出来なくても聾の方とお話は出来るんです。
 1.口話:大きく口をあけてゆっくり話せば聾の方は読み取って理解できます。
 2.筆談:紙に書いてやり取りする筆談。
 3.空書:空中に向かって大きく書く空書。
 4.何より表情、身振りや手振り
 こんな風にコミュニケーションの手段はたくさんあります。手話はその一つに過ぎません。手話が出来なくても聾の方々とお話をするには「相手の心の声が聞きたい」「自分の声を相手の心に届けたい」、もっと簡単にいえば「分かりたい」「分かってほしい」という気持ちが一番大切なんだと思います。
インタビューする いずちゃん聴覚に障がいをもつ原因は、様々と聞いていますが
 
 聴覚に障がいをもっている方のことを「聴覚障がい者」と言いますが、耳が聞こえなくなった原因は様々です。いくつか例をあげますと、
 ・生まれたときから聞こえない人
 ・子どもの時に高い熱がでたりして病気で聞こえなくなった人
 ・大人になって突然聞こえなくなった人
 ・高齢のためにだんだんと聞こえ難くなった人
 ・全く聞こえないという方から、少しは聞こえるという、いわゆる難聴の方もいらっしゃいます。
 一口にに聴覚障がい者と言ってもこのように、人それぞれ違います。

インタビューする いずちゃん熱が入ってきました。一緒にどうぞ!聴覚障がいの方と他の障がいの方と特に違うところは?

 聴覚障害者の方が等しく、他の障害者の方と大きく違う点があります。
 皆さんお分かりになりますか? それは”障がいが見えない”という点です。

 たとえば車椅子を利用されている方は、目で見てすぐに分かりますよね。杖を利用されている目の不自由な方にしても同じです。困っているかな?とすぐに分かり、お手伝いする事も出来ます。
ところが聴覚障がい者の場合、見ただけでは分からないのです。
 そのために誤解を受けたり、びっくりしたり、怖い思いをされたりする事も多いようです。

インタビューする いずちゃん どのようなことか、もう少し詳しく?

 例えば、私の知っている聾の方から聞いたお話ですが、その方が洋服を買うためにお店に行かれた時のことです。お店の方は親切でいろいろ説明してくださったようなのですが、聾の方には聞こえません。それにいきなり手話で尋ねるとお店の方がびっくりするだろうなあ・・・と思って黙っていたそうです。するとお店の人は「な〜んだ、バカか。」と言ったそうです。自分が声をかけているのに無視された、と腹を立てたのかもしれませんが、その聾の方は、聞こえなくても、お店の方の口を見れば自分のことをいわれたのだとわかって、とっても悲しかったと言われていました。

 またこんな話もあります。聾の方が歩道を歩いていた時、後ろから自転車が来たそうです。自転車の方は、多分ベルを鳴らされたのでしょうが、その方は聞こえませんのでそのまま歩いていたところ、突然自分の横を自転車がさーっと通り過ぎたので、すごくびっくりして怖かったと聞きました。
 どちらの話も、耳が聞こえないという障害が他の人からは見えないために起こったことだと思います。

 さらに、これは新聞で読んだのですが、平成17年4月25日の尼崎列車事故の際、4両目に聾の女性が乗っていらっしゃったそうです。
尼崎列車事故で4両目に乗り合わせていました  幸いお怪我は無かったとのことでしたが、一体何が起こったのかわからず、その後号外新聞で事故の様子を知ってほんとにびっくりしたと書いてありました。
 「耳の聞こえない方はいらっしゃいませんか」と書いた紙を持って周囲をまわってほしかったとも書いてありました。
 外からは見えなくても、いろいろな障害を抱えているという方がいることを、いつも心にとめておくべきだなと改めて思い知らされました。

 

インタビューする いずちゃん 皆さんへのメッセイージをどうぞ!

 これを機会に、聴力障がい者の方々についてのご理解が深まるきっかけになれば幸いです。さらに私達サークルの活動についてもご理解頂き、今後ともよろしくご協力をお願いしたいと思います。ありがとうございました。

これでインタビューを終わります
大変貴重なお話を伺え、本当にありがとうございました。

                                      

  トップページ  ボランティア・グループ このページのpagetop このグループの紹介ページ

1